ふと…
本当にふと、気象予報士って、社会的にはどんな風に思われているのか気になり、
ネットで調べてみました。

やっぱり、お天気キャスターのイメージが強くて、
一番多かった意見は、
「○○さんはタレントですか?」
とか
「○○局のお天気キャスターが好き」
とか
「誰が一番あたるか」
みたいな内容が多かったものの、
中には

「外れたらごめんなさいと言えば済む、お気楽な職業」
「あのくらいなら一般人でもできる」
極めつけは、
「存在意義がわからない」
という厳しいご意見も飛び交っていました。

テレビでの認知度が非常に高い職業なだけに、
テレビで解説するだけが仕事だと思われている節も多々あるようです。

確かに、民間が出している天気予報だって、
気象庁のに基づいています。
気象庁が晴れと言っているのに
ある気象予報士が雨なんて言っちゃったら、
結構大変なことかもしれません。
たいてい、解析元は気象庁から出されている資料が基準となっているので、
とんだへそ曲がりでない限り(?)、
気象庁と違った予報を出すことはないでしょう。

でも、気象庁では細かい予報までは出せないんです。
たとえば、「どこの地方で」という大まかな区切りでは出せますが、
市町村レベルでの予報までは及ばないのです。
そういう点で、民間の気象会社、気象予報士は威力を発揮します!

というのが一点。

あと、気象予報士が必要とされている場面は
テレビやラジオのキャスター業だけではありません。
というか、気象予報士の中でもほんの数パーセントしかそういう仕事には携わっていません。

たとえば、花火大会。
花火を打ち上げるのには、
風や気温、湿度も関わってきます。
花火を実行できるのか、最終的に判断するのは主催者ですが、
そのための助言をするのも気象予報士のお仕事。

また、空の上の安全を守る仕事のうち、一つを気象予報士が担っています。

気象予報士の資格を取ったからといって
すぐにそういう役職に就けることはないと思いますが、
航空機に向けて空の状態をお知らせするのも素人さんではできません。

農業や工業において、
気象状況をお知らせすることで
損失を減らせることだってできるくらいです。

と、能書きをたれてしまいましたが、
気象予報士のお仕事はお天気キャスターだけではないんですよ、
といいたかっただけです。



正直、この資格を今後どのように生かせばいいのかわからない状態です。
でも、私も、どんな些細なことでもいいから、
この資格を人のために役に立てたらと思っています。


コメント

nophoto
しんのぴけ
2009年2月16日2:03

いつも楽しく拝見させていただいてます。
初コメントです。

私も自分の仕事についてよく存在価値を考えます。
職を変えたこともあり、最近よく考えます。

存在価値ってのは、やりがいに近いものかなあと思ってます。
自分がやることによって、誰かのためになるということですかね。

最近は、せっかくの一生だから、やりたいことやってやろうぜ!って思い始めてます。やりたいことって何?て話ですが、なかなかむつかしいですね。
う~ん。

せきやん
2009年2月16日2:26

WBCにむけサムライ・ジャパンが揃いましたが初日の16日の空模様はどうにも・・申し訳ない感じです。
九州でも特異の三方が山で囲まれてる陸の孤島ゆえ概報的九州地方予報でくくれなくたびたび旨くいってません。
揶揄する言葉の○○○○と宝くじは当たらないをここの県民は味わってます。
最高の科学者ガンバッテ下さい。

運命って・・・
運命って・・・
2009年2月16日20:10

ゆきてぃさん

そういえば、アメリカで飛行機を習いに行ってたとき、上空の気象情報をインターネットとかで調べてました。
すごくいろんな情報がかんたんに入手できたけど、日本はどうなのかしらねぇ。
航空会社ごとにカンパニーと呼ばれる無線でやりとりして、情報の共有がないって聞いてたけど。
また飛行機再開するかもしれないので、気になる日本上空の気象情報でした。

ゆきてぃ
yukitty
2009年2月16日20:47

>しんちゃん
いつも読んでくれてるの?
ありがとう!

しんちゃんのお仕事は今一番需要が多いだろうから職にはこまらなそうだけど、
同時に、絶えず変わり続ける分野なだけに、
キャッチアップするのも大変だろうなと察します。

私もやりたいことはたくさんあるけど、
お金と時間と、
今自分がおかれている状況とを見極めつつ、
でも慎重になりすぎて何もできてない状態です。。。

ゆきてぃ
2009年2月16日20:52

>せきやんさん
コメントありがとうございます!

九州は私もよくわからないのですが、
九州を担当していた友人はとても大変そうでした。

異常気象が言われている中、
天気予報に注視するのももったいないので、
気候変動について勉強してみたいと思っている今日この頃です。

ゆきてぃ
2009年2月16日20:57

>運命って…さん

お久しぶりです!
お元気ですか?

アメリカで飛行機の勉強…
かっこよすぎますっ!!!!

運命って…さんと私の守備範囲(?)って被っていながらちょっと違うんですよね。
かなり驚きました。

ところで、日本の天気図ですが、
下記で、必要な天気図は手に入ります。
http://www.hbc.co.jp/pro-weather/
上空のも見られます。
飛行機の運航に関わる場合にどんな天気図を見て判断するのか、
恥ずかしながら存知あげませんが、
一般に使われる高層断面図もありますよ~。

nophoto
maomao
2009年2月23日11:25

お久しぶりです、お元気ですか。
自分はしばらく蒸発したように消えていましたが・・・、でもいつもゆきてぃさんのブログを気になっていましたよん~。

最近自分も気象災害についてよく考えています。昔から天災って言い方があるのですが、それの大半たぶん気象や気候による災害なのでしょう、なので、気象や気候ってほんとに人間の命を左右できるすごいパワーを持っていると思うのです。気象予報士は何となく特殊な職業になっているようですが、そのためだと思います。
ゆきてぃさんと同感ですが、天気予報以外、気象予報士ができることってまだまだあると思いますね、
気象予報士って立場は難しいですけど、なんだかんだって言って、実はやばりいろんなところで役立っているのです。

ゆきてぃ
2009年2月25日8:33

>maomaoさん

お久しぶりです!
コメントいただいたのに気づかず、mixiのメッセージだけ先に送ってしまいました。
ありがとうございます。

最初は、気象自体がビジネスになってしまうということにびっくりしましたが、
今は花粉観測だったり温暖化に伴う海氷観測だったりと、
気象ビジネスのあり方が多様化してきましたよね。

天気は、出かけるときや洗濯物をするときなど、
生活に密着した身近なものでありますが、
今ではそれが人命に関わる事態にまで発展することがある、
という認識も加わり、
その中で働く気象予報士のあり方も、変わってきているかもしれません。

それにしても、やっぱり日本語上手ですね。

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