まだ子供もいないのに、何を言っているんだ!
と怒られてしまいそうですが、
言語学習に携わる身分としては、
かなり興味深い分野であります。
私は言語学者でもなければ、バイリンガル子育て中でもありませんが、
バイリンガル教育がしやすいオーストラリアならではの見聞録として
ご覧いただければと思います(→?)。

この前(http://yukitty.diarynote.jp/?day=20090426)の続き。

最近、そのお母様(日本人)と娘さん(日本人とオージーのハーフ)と一緒に食事をする機会がありました。

娘さんがどの程度日本語が理解できるのかわからなかったので、
平易な言葉で、
しかも子供にとっても難しくない、飽きないような話題をと思っていたのですが、
娘さんは、お母様と私の会話にちゃんとついてきていたし、
ほとんど理解していました。

会話の中で気がついたこと。

それは、
お母様から娘さんへのコミュニケーションは、絶対に日本語だということ。
娘さんも、お母様には大体日本語で話しかけますが、
疲れたりわからない言葉があったりすると、英語になってしまいます。
でも、英語と日本語が一つのセンテンスの中でミックスすることがないんです。
英語のセンテンスは英語、日本語のセンテンスは日本語で一貫しています。

今からさかのぼること3年。
地下鉄で(日本)、日本人のお母さんが、お子さん(ハーフ)と話しているのを聞いた私は、「ああ、なんてかっこいいんだ!」と感心しました。
だって、
「ほら、〇〇くん、そんなことしちゃだめでしょ。
シートの上にちゃんと座ってなさい。
Alright?」
って言っていた気がしますが、
日本語と英語とを自然に両方操れるお母さんに尊敬のまなざしを向けた私。
そして、それをちゃんと理解できるお子さんに憧憬した私。

さらに別の機会には、
一つのセンテンスの中で、日英がミックスしまくった会話を聞いたことがありま
す。確か、
「No!That’s really badでしょ。いい子にしなさい。
Yes,そうそう。Good boy!」
(まあ、さすがにこれはやりすぎだろうと思いましたが)


でも、実はそれはダメなのだ。

(ある時期を過ぎるまでは原則)子供には母国語しか話してはだめなのです。
中には、お母さんなりお父さんなりが複数の言語で話しかけても理解できる子はいるかもしれないけど、
基本は、子供には母国語。
これはどうやらバイリンガル教育の鉄則だそうです。

そのお母様(私の友達)は、「娘に日本語で話しかけるのは私のポリシー」とおっしゃっていました。
オーストラリアはバイリンガルが育てやすいとは言え、
英語圏でこれを貫くのって、本当に大変だろうな。
でもそれをやってのけたお母様はスバラシイ!!!
娘さんが日本語と英語がちゃんぽんにならないのは、
その徹底的なお母様の方針があってこそだったのだな~。


じゃあ、私たちみたいな純日本人夫婦の間の子供はどうすればいいのか。
どちらかが英語で話せばいいのか、それとも、
二人とも英語と日本語で話せばいいのか。
そんな疑問がわいてきますが、
それについては伺ったので、また別途改めて書きたいと思います。


そういえば、以前、こちらでこんな珍しい人に会いました。
外見:オージー(西欧人)
言語:こてこての関西弁がほぼ母国語。英語は第一外国語、みたいな感じ。
その人はおそらくハーフなんですが、
ご家族は英語を話すそうです。
オーストラリアより日本が好きで、
日本語ばっかり話していたら英語ができなくなって困っていると言っていました。
そんなケースもあるようです。




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